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ズニ族のアーティストによる様々なブラックの魅せ方

今日はオンラインショップにズニから届いたばかりの新作を3点アップしました。

どれもブラックの使い方が見事で、これぞ大人の女性のためのジュエリーといった作品です。

こういうアイテムをご提案できるようになるなんてSUNDAY MARCH 30もなかなか成長したなーと思ったり。。。

ズニ族のアーティストPhyllis Coonsisに製作してもらったオールペンシェルのクラスターピン。

Phyllisご本人もとっても気に入っているというこちらは2020年8月14日に完成したばかりの新作です。

このピンを製作してもらう際、Phyllisが選んでくれたのがペンシェル。

透明感があり、光が当たる度にレッドにもグリーンにもブルーにも見える不思議な魅力があります。

マルチカラーのクラスターデザインを得意とする彼女らしい単色ではないペンシェルを使ったブラックの表現はお見事です。

 

続いてこちらは、ズニ族のアーティストImogene Ahiyiteによるジェットのフワラーペンダントトップ。

最近ではズニの多くのアーティストが使うジェットですが、オールブラックのImogeneのフラワーは初めての買い付けです。

ブラックオニキスより入手しやすく、比較的柔らかいので製作時に扱いやすいこともありジェットを使ったジュエリーは近年よく見るようになりました。

ズニのトレーディングポストや材料屋さんなどでも買い付けに行く度に見つける素材のひとつです。

そしてこちらは、ズニ族のアーティストBernadette Lateyice Hattieによるジェットのフラワーペンダントトップ。

Bernadetteの作品はシェルやターコイズ、デニムラピスなど様々買い付けたことがありますが、ブラックのジェットもまた美しい!

 

当店でお取り扱いするブラックのジュエリーと言えば、ブラックオニキスやブラックマーブル、近年ではペンシェルやジェットなどアーティストによって何を使うかは様々ですが、これはその時代ごとにニューメキシコやアリゾナ近隣で流通している鉱物や素材によって異なるのでこれがまたおもしろいのです。

 

わたしがインディアンジュエリーに興味を持ちだした20年程前、勤めていたインディアンジュエリーショップで聞いた話。

1950年代頃、物流が今のように安定していなかったのでサントドミンゴ族の人たちはジュエリー製作する際、黒いパーツが必要な時は身近にあるものを使っていたらしい。

車のバッテリーカバーやレコード盤をカットしてインレイしていたと!

 

この話、半信半疑でおぼえていたのですが、15年以上経過したある時、アリゾナ州フラッグスタッフのインディアンジュエリーショップ(もう閉業してしまった)のおばさまが全く同じ話をしてくれたのです。

あ!その話聞いたことある!というと、その時は1940年代だったかな、かなり古いサントドミンゴ族のネックレスを見せてくれてこの黒いパーツは車のバッテリーを使っているのよと。

そして、その当時オニキスなどの高価な鉱物が手に入らなかったから代用したであろう車のバッテリーを使ったネックレスが、今ではかなりの高値が付いて手に入らない!(なんてことだ!)

時代背景も含めてアートなんだなーと妙に納得し、そのネックレスはとても手が出ない価格だったので買い付けには至らなかったのですが、15年近い時を経て答え合わせができたような出来事でした。

この出来事以降、古い本を読み漁るとやはり素材の欄に「car battery」と書いてあることが稀にあり、お!っとなります。

 

2020年現在ではそういう素材をあえて使うことがなくなるほど、流通が安定し、好奇心旺盛なズニのアーティストたちはいろいろ新しい素材を使ってジュエリーやフェティッシュ製作を試みているような気がします。

 

また次回はシルバー925だけじゃなくなっている、という話を書きますね。

つづく。。。